6月 272014
サンプルスクリプト説明 – 2. Serial EEPROMの0040h番地にデータを16バイト書き込む
バスリセットをした後に、Serial EEPROMの読出し番地である 0040h を出力し、
Serial EEPROMにデータを16バイト書込みます。
◆スクリプト
⑩バスリセット
I2Cバスのリセットを行います
【命令】 | RESET |
【意味】 | バスにリセットを発生させます(STOPビット送信) |
【パラメータ】 | なし |
⑪データ書き込み
WRITEコマンドでSerial EEPROMの読出しアドレス 00h, 40h を出力します。
⑫データ書き込み
先のアドレス出力に続けて、Serial EEPROMへの書込みデータをWRITEコマンドで出力します。
【命令】 | WRITE |
【意味】 | 指定されたデータを書き込みます。書込みデータが複数ある場合はカンマで区切ります。 |
【パラメータ】 | xxH, xxH, … 書込みデータをバイト単位で指定 |
【記述例】 |
WRITE 15h データ 15h の書込み WRITE 00h, 01h, 02h, 03h データ 00h, 01h, 02h, 03h の4バイトの書込み |
⑬STOP
ストップ・コンディションを発行します。
【命令】 | STOP |
【意味】 | ストップビットを送信します。 |
【パラメータ】 | なし |
サンプルスクリプト – 3. Serial EEPROMの0040h番号にファイル番号1のデータを書き込む
Serial EEPROMへの読出し番地である 0040h を出力し、Serial EEPROMからデータを16バイト分読み込みます。
◆スクリプト
⑭データ読み出し
READコマンドでSerial EEPROMから16バイトのデータを読み出します。
【命令】 | READ |
【意味】 | 指定されたバイト数分読み出しを行います |
【パラメータ】 | xxH 読出しバイト数を指定 1 ~ 65536 まで |
【記述例】 |
READ 10h 16バイトを読み出します |
◆スクリプト
⑮データ読出し
【命令】 | READF |
【意味】 |
指定されたバイト数分読出しを行い、ファイルへの保存を行います。 データはFILEn で指定されたファイル名で保存されます。 既存のファイルが指定された場合は追加書込みされます。 |
【パラメータ】 |
xxH FILEn 読出しバイト数、保存ファイルを指定(バイト指定は1 ~ 65536まで) |
【記述例】 |
READF 4 FILE1 4バイトを読出し、FILE1へ保存する |
⑯データ書き込み
【命令】 | WRITEF |
【意味】 | ファイルからデータを送信します。 データはバイナリデータとして扱われます。 書込みデータは FILEn で指定されたファイルから読み込まれます。 |
【パラメータ】 |
FILEn 書込みデータをファイルで指定 |
【記述例】 |
WRITEF FILE1 FILE1から読み込んだデータの書き込み |
サンプルスクリプト説明
– 4. Serial EEPROMの0040h番地のデータ書き換え後、読出してファイル3へ保存する
◆スクリプト
⑰繰返し
【命令】 | REPEAT=nn |
【意味】 |
REPEAT命令文の次に書かれた{}内の命令を指定回数繰り返します。 {} がない場合は直後の命令のみを繰り返します。 |
【パラメータ】 | nn = 1 ~ 65536 {…} |
【記述例】 |
REPEAT 16 READF 01h FILE3 次の命令(READF…)を16回繰り返す。 |
⑱スクリプトの終了
【命令】 | END |
【意味】 |
ENDまで読み込んだスクリプトが実行されます。 END以降に記述された内容については、何も行われません。 (スクリプトの読み込みを END で中断) |
【パラメータ】 | なし |
次頁[4]では、「USB61Uty.exe」でのスクリプトファイルを実行する操作方法を説明します。
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