■SPI EEPROMカスタム設定
EEPROMProg Rev.2 では、REX-USB61mk2 のSPI機能に対応した情報の登録が可能となりました。
[デバイス(D)]メニューの[SPIデバイス(S)…]を選択し、メーカ名から[custom paramteter]を選択します。
以下の[SPI EEPROMカスタム設定]が表示されます。
[□FLASH] [□Dual/Quad] は、新たに追加された項目です。
では、各項目について見ていきます。
●容量
デバイスのメモリ容量をリストに表示される値から選択します。
[128 bit = 16 byte]から[2024K bit = 128K byte]を選択できます。
※ リストに含まれていない容量や128K byteを超える容量については、デバイス情報を登録したファイル
[EEPROMData.ini] にデバイスの情報を 直接追加することで対応できます。
●ページサイズ
書込みの際のぺージサイズをリストに表示される値から選択します。
[2 byte]から[1024 byte]を選択できます。
●アドレス指定
ページアドレスを送出するアドレス方式をリストに表示される値から選択します。
アドレス 方式 |
ページアドレス送出方法 |
1 | 【命令バイト】【アドレスバイト:A7~A0】 ページアドレス A7~A0を命令バイトに続いて送出する |
2 | 【命令バイト】【アドレスバイト:A15~A8】【アドレスバイト:A7~A0】 ページアドレス A15~A0を命令バイトに続いてA15~A8、A7~A0の順に送出する |
3 | 【命令バイト】【アドレスバイト:A23~A16】【アドレスバイト:A15~A8】【アドレスバイト:A7~A0】 ページアドレス A23~A0を命令バイトに続いてA23~A16、A15~A8、A7~A0の順に送出する |
4 | 【命令バイト:bit3にA8を含める】【アドレスバイト:A7~A0】 ページアドレス A8~A0を命令バイトのbit3でA8を送出し、続いてA~A0を送出する |
●インストラクション
デバイスの読書き等のコマンドのインストラクションコードを設定します。
10進数または16進数を入力します。
コードの最後に[h]または[H}を付けると16進数指定となります。
インストラクション名称 | 機能 |
READ | 指定ページアドレスからデータを読み出す |
WRITE | 指定ページアドレスにデータを書き込む |
WRDI | 書込みを無効にする |
WREN | 書込みを有効にする |
RDSR | ステータスレジスタを読み出す |
WRSR | ステータスレジスタに書き込む |
●□FLASH
消去のインストラクションコードを設定します。
デバイスの種別がフラッシュメモリの場合は、この項目にチェック入れます。
そして、 [CER]欄に消去(Chip Erase)のインストラクションコードを設定します。
●□Dual/Quad
Dual/Quadモードでの読書きのインストラクションコードを設定します。
デバイスがDual/Quadモード対応の場合は、この項目にチェックを入れます。
そして、Dual/Quadモードにおける読書きのインストラクションコードを設定します。
10進数または16進数を入力します。
コードの最後に[h]または[H}を付けると16進数指定となります。
インストラクション名称 | 機能 |
DOR | Dual Output Read Dualモードで指定ページアドレスからデータを読み出す |
DPP | Dual Page Program Dualモードで指定ページアドレスにデータを書き込む |
QOR | Quad Output Read Quadモードで指定ページアドレスからデータを読み出す |
QPP | Quad Page Program Quadモードで指定ページアドレスにデータを書き込む |
下のDUMMY欄には 、DOR/DPP/QOR/QPP の各通信時のダミーサイクルフェーズ
(フラッシュメモリデータの受信/送信準備のためのサイクル)のクロック数を指定します。
Quadモードでの通信開始(Enable)と終了(Disable)時のインストラクションとその方式を設定します。
EnableとDisableは同じ番号をペアとします。
Quadモード 開始・終了方式 |
送出インストラクションコード |
0 | 何も出力しません |
1 | 【WREN】-【WRSR】-【データ1】 |
2 | 【WREN】-【WRSR】-【データ1】-【データ2】 |
3 | 【インストラクション】 |
今回は、REX-USB61mk2用にバージョンアップしたEEPROM書込みソフト(EEPROMProg.exe)について
「REX-USB61mk2とREX-USB61-EEPROMの接続」「REX-USB61 I2C/SPI設定」「対応デバイスの追加」
「SPI EEPROMカスタム設定」と見てきました。
EEPROM書込みソフト(EEPROMProg.exe)がREX-USB61mk2に対応したことで、さらに使いやすい製品
となりました。
最後に、今回のEEPROM書込みソフト(EEPROMProg.exe)のREX-USB61mk2への対応は、ユーザーから
頂いたご要望をきっかけに実現しました。
今後もユーザーの利便性、ユーザーのご要望を反映させたソフトウェアを拡充、バージョンアップしていく
予定です。
また、ソフトウェアだけに限らず、REX-USB61mk2とREX-USB61-EEPROMを接続するための専用ケーブル
が欲しいとか、REX-USB61mk2専用のEEPROMアクセス用基板が欲しいといったようなお声をがあれば
当ブログのコメントへ自由に投稿してください。今後の製品開発の参考にさせていただきます。
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